占星術のお話

2023年4月獅子座上弦の月 今できることを淡々とこなすとき

2923年の4月28日 獅子座で上弦の月を迎えます。
上弦の月ってどんな意味があるのでしょうか?

月が表すもの

占星術においての月の解釈は人によって様々なのですが、私の月の解釈は、深層心理にある欲求やその欲求を満たすための感情だと捉えています。
その月は、約28.5日で一周し、約二日半で次のサイン(星座)に移ります。

ってことは、本当にコロコロと月のエネルギーは変わっていくので、やっぱり私達の感情、心も移りゆくものとする方が自然ですよね。

新月には、月は理想の自分を示す太陽によって隠れます。理想への意識が高まっていくのです。だから、アップダウンの激しい感情の月の部分が隠れて、理想にまっしぐらにいける太陽が全面に出ている「新月〜満月の間はスタートに適した時期」というストレートな解釈が私は気に入っています。

満月には、その欲求や感情が全開になるので、イライラしたり、落ち込んだりの感情の起伏が激しくなると言われています。そんなときには、新たに進むよりも、内面の気持ちを正直に受け止めたり、内省したりの瞑想なんかが良いのですよね。。

不動サインで起こる 上弦の月とは

今日は、新月から満月の中間、上弦の月。
段々と真っ暗な月から輝きを広げていくその半分の位置なんですね。

ってことは、上弦の月とは、理想の自分を示す太陽と、自分の感情である月が90度になるので、葛藤のエネルギーと言われています。

やろうって思ったのに、なんか違うなぁ。とか
ホントにこのまま進んじゃっていいのかな?とか

こんな風に不安や迷いなんかも出てくるのではないでしょうか。

今日の上弦は、獅子座の月で迎えます。
獅子座と言えば、不動宮、火のサイン。

 

太陽は、牡牛座。同じく不動宮ですが、地のサインです。

火というのは、燃えて上に上にいきますが
地というのは、大地を固めるようなエネルギーなので下に下に重心を落としていきます。

そして、今回の上弦では、月の向かいに冥王星が滞在。
冥王星は、水瓶座。これはまた不動宮で風のサインです。
太陽、月、冥王星が不動サインなのですが
三角形なので、バランスがちょっと悪いんですよね。テーブルの足が3本だと安定しないですよね。

その4本目の足の部分。もうひとつの不動、蠍座が足りない、、。それも一つ重要なテーマとして読んでみると。。ちょうどその位置にサウスノード(ドラゴンテイル)があるので、どうやら重要な人物の力を借りたり頼ったりすることで未来の価値になる可能性があるように思います。

各天体の組み合わせのエネルギー

◯牡牛座水星の逆行
理想の自分を目指しているとき、考えれば考えるほどそこに確実性が見えないように感じてしまうかも。

◯月ー冥王星180度
「自分なんかでは達成できない」という無価値感が出たり、いきなりリセットしたくなる気持ちも出てくるかもしれません。そういうときは、「あ、ちょっと待てよ」と自分の行きたい未来をもう一度イメージしてみましょうね。いきなりリセットではなく、少し踏みとどまって、仲間の力や他者という存在に頼りながら、考え直してみることで新たな感情が出てくるのではないでしょうか。この感じてみる経験こそが価値なんですよね。

◯牡牛座水星と、双子座金星のミューチュアルレセプション
これは、お互いの支配星を交換している状態なので、良いエネルギーと私は読みました。逆行しているので、少し弱いですけどね。このふたつを有効に使うと、6ハウスこそが使えるハウスかなと。6ハウスは、業務・実務・習慣のお部屋。そこに集中することで、揺るがない価値を作ることはできる気がしています。今は、遠くを見すぎず、理想を追いかけすぎず、ただ目の前のできることに集中して積み上げていくのが良いのかなと思います。

まとめ

今はまだ水星が逆行していたりして、考えがさまよっていたり、感情が落ち着かないなど、なかなか内側の感情が揺れ動く時ではないでしょうか。太陽が活動宮の牡羊座から、不動宮の牡牛座へ移ったこともあって、外側へ向いたエネルギーが内側に向く時なので、まだガンガンと行く時期では無さそうです。しっかりと自分の内的な世界を観察し、そのままの正直な感情を受け止めると同時に、客観的にも観察してみましょう。
そして、月は人に満たしてもらおうとすると承認欲求に終わります。結局、月は自分でご機嫌をとって満たすことで、自分の中にエネルギーチャージでき、さらに太陽という理想の自分の活動が心地良くできたときに心の底から満たされていくでしょう。